ハナビが我が家にやって来て約一週間。
なんだかハナビ。元気がありません・・・。
『オーイ。大丈夫かい?』
息子と二人で声をかけ、出来るだけ日が直接当たらないように工夫しその日は仕事へ・・・
気になりつつも、ハナビは携帯を持っていないので連絡も出来ず夕方帰宅。
???
ハナビがいないぞ?
新聞を広げている父ちゃんに
『ハナビは?』
と聞くと、父ちゃんが仕事から帰った時にはもう死んでいたと事・・・
近くの川に流してきたから・・・
それを聞いて息子が
『・・・バイバイ言ってないもん・・・』
と涙ぐんでいます・・・。
たった一週間・・・されど一週間・・・
実はハナビ、父ちゃんが拾ってきた時、既に足が2本なく、水に浮いていたそうで 竿で寄せたら動いたから連れて来たわけです。 もしかしたら、その時、無くしていた命だったかもしれません。 (もちろん、私たちの飼育も完璧ではなかったと思います・・・)
でもこうやって縁あって我が家にやって来て 夜中カサコソ動き回り、家族3人を寝不足にしてみたり 虫が触れなかった私と息子にがじがじよじ登って来たり スイカより桃が好きだったり・・・ メイプルシロップまみれになり、触覚をハイスピードで動かし明らかに動揺してたり
小さな虫がいろんな思い出をくれました。
それから我が家はしばしの沈黙・・・
『ハナビ可愛かったね・・・』
息子の言葉に
『うん』
と、うなずくのがやっとでした。いつからこんなに涙腺がゆるくなったのか・・・
今回オチはなし・・・
可愛い可愛いハナビちゃんのお話でした。
おしまい。
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